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世界最大の年金基金 GPIFとは~運用編~


良いの?悪いの?GPIFの運用成績

前回の組織編に引き続き、私たちの公的年金を運用するGPIFについて詳しく見ていきたいと思います。
前回はGPIFの組織に関してご説明してきましたので、今回は運用成績や資産構成、今後の方針について着目していきます。

さっそく海外で有名な年金基金であるカリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)、ノルウェー政府年金基金(GPF-G)、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)と比較しながら、GPIFの直近9年間の成績を見てみましょう。年間成績で10%以上の変動があった個所に分かりやすいように色付けをしております。

GPIFの運用成績と他国の年金基金との比較GPIFの運用成績と他国の年金基金との比較出典 GPIF『各国公的年金と当法人との比較』

運用成績がプラスの年に着目した場合、GPIF以外の3つの他国年金基金は10%以上の収益を上げた年が目立つ一方、GPIFは24年度のみが10.2%上昇という成績となっています。逆に運用成績がマイナスの年に着目するとGPIFは10%以上下落した年もなかったというように、他の年金基金と比べてローリスク・ローリターンの運用をおこなってきたことがわかります。

24年度はGPIFも二桁の上昇率を残しましたが、他の年金基金と比べると、全体的にGPIFの収益力に見劣りしてしまうというのが現状だと思います。

それではGPIFはどのような資産構成で運用をおこなっているのでしょうか。

GPIFの資産構成とは?

GPIF 資産構成GPIF 資産構成
出典 『年金積立金管理運用独立行政法人』HP

上のグラフは、平成25年9月末におけるGPIFの資産構成の内容です。GPIFの主な特徴としては他国の年金運用機関に比べて、債券の割合が非常に大きく、相対的にローリスク・ローリターンの運用を行っているという点です。60%近くが国内債券での運用となっていて、その他の資産と比べると割合の大きさが目立ちます。これでは単一的な運用になっているという批判をされても仕方ないのではないでしょうか。

ではGPIFの今後の運用方針はどういったものなのでしょうか。公的年金の運用に関する有識者会議の報告書から、今後GPIFがとりうる可能性のある運用方針を確認していきたいと思います。

リスク資産増加? 今後の運用方針

それでは今後GPIFはどのような方針で運用をおこなっていくのでしょうか。安倍政権は政権交代以降、GPIFの運用改革などを目的として有識者会議の設置を決め、会議の座長には日銀総裁候補でもあった伊藤隆敏東京大学教授がつきました。昨年7月の第1回目の会合から議論を重ね、11月に最終報告書というかたちで提言がなされました。

『公的・準公的資金の運用・リスク管理等の高度化等に関する有識者会議最終報告書』からわかるGPIFの今後の運用方針は、

・今後予想される長期金利上昇に備えるために、長期金利上昇により価格が下落する国内債券の比率を減らす
・株式、債券以外に、REITやプライベートエクイティ、商品など投資対象とする運用資産の種類を増やし、さらなるリスク分散を図る

といった2点があげられます。プライベートエクイティや商品への投資比率を増やしていくことで収益率を高め、国内債券の比率を下げることを狙っています。

これに対してGPIFの三谷理事長は日経QUICKニュース社のインタビューに答え、

・有識者会議の報告書を重く受け止める必要があるが、それぞれの提言項目を100%実行とはいかない
・早期のポートフォリオ変更には否定的で2014年の厚労省の、5年ごとの年金財政の再検証をベースに考えるべき
・プライベートエクイティや不動産、インフラへの投資に関しては前向き

といった考えを示しています。

公的年金を扱っているだけにGPIFの理事長は慎重に検討する姿勢を崩してはいないようです。

公的年金の運用のあり方に注目

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菅義偉官房長官は連合の新年交歓会で「アベノミクス」の成果を強調して、GPIFの運用益が安倍政権誕生から20兆円に達していると発言しています。しかし、日本の経済環境は少子高齢化の進行に伴い、入ってくる年金保険料は減り、年金給付額は増えます。さらに政府の掲げているデフレ脱却、インフレ率目標2%へ向けた動きが出ています。日本の人口構造、経済状況が今後変化していく中で、GPIFの運用方針もそれに対応していけるかが焦点となっています。

公的年金の運用は日本国民全員に深くかかわっています。停滞が続いている日本の経済状況において、公的年金が果たす役割はこれまで以上に重要になっています。GPIFとしては今回の有識者会議の報告書の提言から、実行できる有効策は速やかに実行する姿勢が必要ではないでしょうか。私たちも今後、日本の公的年金のあり方をしっかりと注視していきましょう。


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