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年金制度におけるキャッシュバランスプランとは?


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■確定給付型と確定拠出型

みなさんは年金制度の確定給付型と確定拠出型の違いをご存じですか?確定給付型とは老後の受給額を前もって確定しておき、その受給額から逆算した掛金を現役時代に支払う年金です。一方、確定拠出年金とは支払う掛金を確定させて、それを基に運用した成果に応じて老後の受給額が決まる年金です。

従来の年金制度は基本的に確定給付型でしたが、少子高齢化や運用状況の悪化といった問題を背景に、給付額を確定しない確定拠出型が2001年の「確定拠出年金法」の施行によって登場しました。

これらは国民年金や厚生年金といった公的年金の上乗せ部分(いわゆる3階部分)である企業年金に当たります。最近では確定拠出年金も一般的になってきて、加入者数は2014年2月末時点で約480万人に達しています。

しかし、実際は確定給付型か確定拠出型の二者択一というわけではありません。これらの特徴を併せ持った企業年金制度にキャッシュバランスプランという制度があるのです。

■キャッシュバランスプランとは?

キャッシュバランスプランは2002年から導入された制度であまり耳慣れないかもしれませんが、日立製作所や花王、NECなどの大企業も導入していて、導入する企業は増加傾向にあるようです。

キャッシュバランスプランは、厳密には確定給付型年金の一形態として扱われていますが、その特徴から確定給付型と確定拠出型の中間に位置する制度と考えて良いと思います。

本記事では、キャッシュバランスプランの特徴について紹介することで、みなさんが企業年金を選択する際の参考となる情報を提供したいと思います。

■キャッシュバランスプランの概要

キャッシュバランスプランではまず、加入者である従業員一人一人に対して仮想個人勘定というものを設定します。この仮想個人勘定とは、管理上設けられる口座で、実際に振り込まれるわけではありません。そして企業はこの口座に、一定のルールに基づいて拠出クレジットというのを付与します。

更に仮想個人勘定には、拠出クレジットに加えて利息クレジットというのも付与されます。利息クレジットは国債利回りのような客観的な指標に基づく利率(再評価率と言う)によって決定されます。

そして年金給付額は、これら拠出クレジットと利息クレジットの累計額(仮想個人勘定残高)を基に算定されます。これらを計算式に表すと以下のようになります。式中にある年金給付額を求める際の「規約で定める数値」には、年金現価率という将来の年金額1に対する年金の現在価値の割合が用いられます。

・拠出クレジット=基準給与×一定率(または一定額)
・利息クレジット=前期末仮想個人勘定残高×再評価率
・仮想個人勘定残高=拠出クレジットと利息クレジットの累積額
・年金給付額=仮想個人勘定残高÷規約で定める数値(企業年金連合会より引用)

また図1は、仮想個人勘定残高の推移イメージ図です。図1から、拠出クレジットと利息クレジットがそれぞれ別個に付与され累積していく過程がイメージ出来ると思います。

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図1:仮想個人勘定残高の推移イメージ図
出典:モーニングスター

このような仕組みのため、キャッシュバランスプランにおける年金給付額は、客観的な指標に基づいた一定の利回りが保証されていますが、この割合は金利水準に応じて変動するので給付額は確定していません。
つまり、確定給付における保証性と確定拠出における変動性をハイブリッドした制度で、元本確保型の金融商品に近い性質を持っていると言えます。

■キャッシュバランスプランの特徴

「一定の利回りが保証されているが金利水準によって給付額が変動する」というのがキャッシュバランスプランの特徴ですが、もう一つ大きな特徴があります。それは持分が明確化されることです。

確定給付型では個人残高が明示されないので、加入者ごとの年金資産が不明確であり、そのため転職時のポータビリティに欠けるという欠点があります。しかし、キャッシュバランスプランでは仮想個人勘定が設けられているので個人の持分が明確となるのです。

また、確定拠出型では加入者個人で運用方法を選択して運用する必要がありますが、キャッシュバランスプランではその必要がありません。このように見ていくと、キャッシュバランスプランは確定給付型と確定拠出型の双方のデメリットに配慮した加入者にとってメリットの大きい年金制度であることが分かると思います。

老後に向けた資産形成には、多くの人が頭を悩ませていると思います。そのなかで公的年金以外の年金制度について理解を深めておくことは重要でしょう。本記事を読んでキャッシュバランスプランに興味を持たれましたら、まずはご自身の勤めている企業がキャッシュバランスプランを導入しているかどうか確認してみると良いと思います。


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